メラニン色素についてvol.2

こんにちは。LOREminatomiraiのYU-MIです。
前回のブログで、メラニン色素についてまとめました。
今日はカラーとメラニン色素の関係性についてお伝えします。

通常のカラー剤は染料、アルカリ剤を含む1剤と過酸化水素を含む2剤を混ぜて髪に塗布することで浸透、脱色、発色の作用が起こります。

基本的に毛髪は弱酸性で、髪の表面のキューティクルが鱗状に閉じて内部を保護しています。
カラー剤を塗布すると、まず1剤に含まれているアルカリによってキューティクルが開きます。
次に開いたキューティクルの隙間にカラー剤が浸透していき、コルテックスにあるメラニン色素を壊して、髪を明るくしていきます。
これが脱色です。
その後髪の中でカラー剤が発色し、髪が染まります。

これがヘアカラーの一連の流れです。
この浸透、脱色、発色の作用のうち、脱色がメラニン色素と大きく関わってきます。

前回のブログで、ユーメラニンとフェオメラニンについて説明しました。
ユーメラニンは黒褐色の色素で、
フェオメラニンは王赤色の色素です。
日本人などアジア人の髪はユーメラニンが多く含まれているため、地毛が黒髪やそれに近い暗い茶色になります。
黒髪をカラーで明るくしたときに茶色くなるのは
ユーメラニンの方がフェオメラニンに比べて壊れやすいためです。
ユーメラニンは化学的反応で壊れやすいのに対し、フェオメラニンは化学的反応に強い性質を持っています。
脱色の過程でユーメラニンが先に壊され、フェオメラニンが残るので、
髪を明るくしていく(明度が上がっていく)と
黒→茶色→赤茶→オレンジ→黄色→白
というふうに髪色が変化します。
初めてブリーチをしたときに髪がオレンジ色や黄色っぽくなるのはフェオメラニンが残っているからです。
また、ブリーチを使わないカラーで赤味が出るのは元々のメラニン色素の量が多いためです。

カラーと髪のメラニン色素は密接に関係しています。
次回は髪の赤みを消すためにはどうすればいいのかをお伝えします。

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